ナンバープレートは普通自動車の場合、正式名称を「自動車登録番号標」といい、自動車につける事が義務づけられています。ナンバープレートは自動車やバイクに割り当てられる登録番号を表示する部品で、その番号や文字の組み合わせにはさまざまな意味があります。
以下はナンバープレートの仕組みや意味について。
ナンバープレートの構成
日本のナンバープレートは以下の要素で構成されています:
上段部分
地域名(地名表示)
- 車両を登録した運輸支局やナンバーセンターの地域を表します。
例:東京、横浜、大阪、那覇など。
分類番号(3桁または2桁の数字)
車両の用途やサイズを表します。
3桁(例:300、500、800など)
新制度に基づく分類番号。主に普通車で使われます。
2桁(例:33、44など)
旧制度の分類番号。古い車両登録で見られる。
分類番号の意味例:
- 300番台:自家用乗用車(普通車)。
- 500番台:小型自家用乗用車(排気量2,000cc以下)。
- 800番台:自家用乗用貨物車(ワンボックス車や軽トラックなど)。
以下のいずれか1つにでもあてはまっていると300代、いわゆる『サンナンバー』になります。
- 排気量:2,000cc超
- 全長:4,700mm超
- 全幅:1,700mm超
- 全高:2,000mm超
3ナンバーは「車の税金も高い」と思っている人も多いですが、自動車税(種別割)は車の総排気量、自動車重量税は車の重量に対して課せられています。
なので3ナンバーだからといって自動車税(種別割)が必ずしも高くなるわけではありません。
下段部分
ひらがな
使用用途を表す。以下は普通自動車の場合。
- 「さ~る、ろ」:自家用車
- 「れ」「わ」:レンタカー
- 「あ~え、か~こ、を」:事業用車
※「お」「し」「へ」「ん」は、視認性が悪いので使われていません。また、普通自動車と軽自動車で意味が異なります。 - 【軽自動車】
「わ」がレンタカー、「り、れ」が事業用。
数字(4桁の登録番号)
- 車両を個別に識別するための番号です。
希望ナンバー制度を利用すれば好きな番号(抽選対象を除く)を選べます。
地名表示の意味
ナンバープレート上段の地域名は車両を登録した場所を表しますが、必ずしも車の所有者の居住地を指すわけではありません。
例:地域の変更
地方自治体の行政区分が変更されたり新しい運輸支局ができたりすると、新しい地名表示が登場する場合があります。
例:
- 「湘南」→神奈川県湘南地域。
- 「成田」→千葉県成田市周辺。
ご当地ナンバー
特定の地域をアピールするためのナンバープレート。
例:
- 「飛騨」(岐阜県高山市)
- 「伊豆」(静岡県伊豆半島)
希望ナンバー制度
好きな数字を選べる「希望ナンバー制度」では車両の下段に好きな4桁の数字を指定できます。ただし、特に人気がある番号(例:7777、8888など)は抽選となる場合があります。
- 人気の希望ナンバー例
- 「1122」→「いい夫婦」
- 「2525」→「にこにこ」
- 「4649」→「よろしく」
ナンバープレートの種類
白地ナンバー
- 一般的な自家用車。
緑地ナンバー
- 営業用車両(タクシー、トラックなど)。
黒地ナンバー
- 営業用軽自動車。
黄色地ナンバー
- 自家用軽自動車。
地方版図柄入りナンバー
- ご当地PR用のデザインが施されたもの。
例:富士山、沖縄の海など。
特殊なナンバープレート
外交ナンバー
- 青地に白文字。外交特権を持つ車両に割り当てられる。
臨時運行許可番号(仮ナンバー)
- 車検切れ車両や未登録車両を一時的に運転する際に使用。
外務ナンバー
- 外務省の車両用。
まとめ
ナンバープレートは単なる登録番号ではなく車の用途や地域、登録条件など多くの情報を含んでいます。また、希望ナンバーやご当地ナンバーで個性を出すことも可能です。車を登録する際は地域や希望番号の選択を楽しんでみるのもよいかと😀