2021年に世界初となる自動運転レベル3のホンダ新型レジェンドが発売されてからもう3年が経とうとしています。
自動運転レベルは0から5までありますが、レベル差で何が違うのか?気になりますよね。
とりあえず「運転支援」か「自動運転」かの境目で別れることになるレベル2とレベル3でどこまで違うのかをまず確認してみましょう。
レベル2は衝突被害軽減ブレーキや高速道路でのクルーズコントロール、自動操舵システムのハンズオフ機能などを含みますがあくまで「運転支援」であり、道路を確認し走る道を決めたり車間距離をとったりするのは人間です。
自動操舵システムのハンズオフと聞くと「自動運転」をイメージしがちですが、レベル3になると運転者が前を見なくても良い「アイズオフ」の条件がプラスされます。
運転中に前を見ずとも車が自動でアクセルやブレーキなどの操作をやってくれるレベルでようやく「自動運転」と呼べます。
レベル3は、世界共通で「時速60km以下の状況でしか使えない」ように定められていますが、ホンダはより安全性を高めて「時速30km以下」にならないと自動運転が機能しないようにしています。
このような状況は実質高速道路の渋滞中のみなので、「新型レジェンドはレベル3を搭載してはいるが、長時間の渋滞中にしか作動させるような機会はありませんよ」というホンダからのメッセージですね。
ホンダ公式HPの一部(わかりやすくて、実際に見ると本当に自動運転で感動する!)
自動運転レベル3は、緊急時にはドライバーが運転操作を担うことになっています。
レベル4は、「限定領域内」という限定条件がつきますが、運転のすべての操作をシステムが行います。レベル3は緊急時にドライバーが運転をすることになっているので、ドライバーはすぐにハンドルを握れる体勢を取っている必要があったり、安全に走行できているか道路の状況や周囲の車などに注意を払っておく必要がありますが、レベル4からは運転者が何もしなくていい「高度の自動運転」が可能。
限定領域内とは『高速道路内』『平均時速50キロメートルの都市環境』など、自動運転が走行できるエリアを限定することを意味しており、あらかじめルートが決まっている路線バスや、空港内など特定の場所内を走る送迎用のバス、テーマパーク内の交通手段となる小型タクシーなどが主にレベル4自動車として開発されつつあります。
実際に国内初のレベル4自動車として、福井県吉田郡の『永平寺参ろーど』という2kmの区間をのんびりと走るスローモビリティが運転開始を公表していました。
経済産業省:国内初!自動運転車によるレベル4での運行許可を取得しました
レベル5は最終形態で「完全な自動運転」というレベルです。
今走っている車同様、走行エリアの限定もなくどこを走行しても問題ありません。運転はすべてシステムが担当するため、ドライバーどころか運転席自体が不要になります。
なのでハンドルやアクセル、ブレーキなども設置する必要がなくなるため、すべての車がリムジンの後部座席のようにゆったりとした空間になるのではないかと考えらます。
ドライバーの自由度が一気に上がる「アイズオフ」の速度制限がほぼなくなるのはレベル4からという事になりますが、自動運転技術については一気に開発が加速しそうですよね☆
レベル5は道路整備や法改正などの面でまだかなり先だと思いますが、高速道路の走行だけならレベル4の自動車はもう来年には販売されているかもしれません。
運転免許も不要になる世界がいつか来るんですね。そうなると免許が必要な別の乗り物が出ている気もしますがw
その時には私は「浮く車」が免許が必要な乗り物になっていると予想します。