車庫証明(正式名称:自動車保管場所証明書、軽自動車の場合は「自動車保管場所届出書」)を申請する際にはいくつかの書類が必要です。申請場所は車庫が所在する地域を管轄する警察署です。車庫証明の申請に必要な書類とその概要を説明します。
なお、登録できる車庫には条件があり「車庫の定義」を満たしているものに限ります。
目次
車庫の定義とは?
・自宅まで直線距離で2km圏内であること
自動車の保管場所と自宅を結んだ直線が2km以内の長さに収まらなければなりません。
ただし、大きなトラックやキャンピングカーで保管場所が見つけにくい場合や、2km圏内に保管場所がまったくない場合などはこの条件が当てはまらない事があります。
・道路から支障なく出入りができ、かつ自動車全体を収容できるものであること
自動車の保管場所に通じる道は幅員制限に抵触しておらず問題なく通行できる必要があります。車の一部がはみ出すようなことがあれば車庫として認められません。
上記の要件を満たさない場合であっても例外的に認められる場合もあるので、どうしても条件を満たせないようであれば警察署に相談してみると良いと思います。
車庫証明の申請に必要な書類
① 自動車保管場所証明申請書
車庫証明を申請するための正式な書類。
- 車両の情報(車種、ナンバーなど)や保管場所を記入します。
② 保管場所の所在図・配置図
車を保管する場所の地図や周辺の道路情報を示したもの。
- 必須項目:
- 保管場所の具体的な位置(住所)
- 保管場所と道路の接続状況
- 車がきちんと駐車できるスペースの寸法
③ 保管場所使用権原疎明書面
保管場所を自分で所有している、または借りていることを証明する書類。
保管場所が自己所有の場合:
- 「土地建物登記簿謄本」や「固定資産評価証明書」など。
保管場所を借りている場合:
- 「駐車場賃貸借契約書」や「保管場所使用承諾書」が必要。
- 使用承諾書は、大家や管理会社から発行してもらいます。
④ 印鑑(認印)
- 申請書類への押印に必要です。
- 認印で問題ありませんが実印が必要な場合もあるので確認してください。
車庫証明を申請する流れ
必要書類を準備する
- 各書類を記入・用意します。賃貸駐車場の場合は大家さんや管理会社に事前に相談しましょう。
管轄の警察署に提出
- 車庫の所在地を管轄する警察署で申請を行います。
- 郵送で受け付けている警察署もあります。
現地調査(必要に応じて)
- 警察署が保管場所の調査を行います(敷地の広さやアクセス状況を確認)。
証明書の交付
- 手続きが完了すると「自動車保管場所証明書」が交付されます。
- 交付には数日~1週間程度かかることがあります。
注意点
車庫の所在地と管轄の警察署を確認
- 申請先は「車庫の住所」を管轄する警察署であり、自宅の所在地と異なる場合があります。
書類の不備に注意
- 書類が不足していたり不備があると申請が受理されないため事前に要確認。
提出する際の手数料
- 車庫証明の申請には手数料(地域により異なる)が必要です。現金または証紙で支払います。
軽自動車の扱い
- 軽自動車は「車庫証明が不要」な地域もあります。都心部では必要な場合が多いため事前に確認してください。
まとめ
車庫証明を申請するには「保管場所証明申請書」「所在図・配置図」「使用権原を証明する書類」などが必要です。正確な情報を記載し書類に不備がないように準備しておくとスムーズに進みます😄