豪雪地帯はもちろんのこと、普段雪が降らないところに住んでいる人ほど車の雪対策をしておくこと、最低限として知識だけでも知っておくことは必要だと思います😀
冬の車への雪対策は安全運転や車の性能維持に欠かせません。車の雪対策のポイントを紹介します。
タイヤの準備
スタッドレスタイヤ
- 必須アイテム
雪道や凍結路ではスタッドレスタイヤが不可欠。ゴムが柔らかく氷上でのグリップ力を発揮。 - 交換時期
気温が7℃以下になったら交換の目安。 - 寿命
製造から3~4年が目安。溝が浅い(残り4mm以下)と性能が低下。
チェーンの携行
- 万が一の対策
大雪や急な坂道ではチェーンが役立つ。スタッドレス装着車でも使用可能。 - 取付練習
自宅で一度試しておくとスムーズ。 - 非金属のチェーンはジャッキアップも不要で取り付けも非常に簡単。「バイアスロン」がおすすめ。
車体の雪対策
スノーブラシ・スクレーパー
- 雪かき用具
車体や窓に積もった雪を素早く除去。ゴムやスポンジ製ブラシは傷を防げる。スノーブラシはガラスや車体についた雪をとりのぞくためのもの。思っている以上に雪は重たく冷たいので雪用ブラシは必須。
解氷スプレー
- フロントガラスやワイパーの凍結防止
凍ったガラスや鍵穴の氷を溶かすスプレーは冬の必需品。
ワイパーの雪対応
- スノーワイパー
ワイパーも雪用(冬用)があり、寒冷地用のワイパーは雪が詰まりにくく効果的で、気温が低いときや降雪時でも凍結しにくく、フロントやリアガラスについた雪をしっかりとはらってくれます。あと、ノーマルワイパーよりも耐久性が高いので雪に負けません。
車内装備
防寒グッズ
- 毛布やブランケット
雪で立ち往生した際の防寒に役立つ。 - 携帯カイロ
緊急時の体温維持に便利。
緊急キット
- 携帯充電器
冬場のバッテリー切れを防ぐためにモバイルバッテリーを用意。 - 非常食・飲料水
長時間の待機時のために用意。
凍結対策
バッテリー
- 点検必須
寒さで性能が低下しやすいので電圧をチェック。交換目安は3~5年。
ウォッシャー液
- 不凍液使用
氷点下でも凍らないウォッシャー液を使用。
ドアや鍵の凍結防止
- シリコンスプレー
ゴムパッキンに塗布すると凍結を防げる。
運転のコツ
スピードを抑える
- 急発進・急ブレーキ禁止
スリップを防ぐために丁寧な操作を心がける。
車間距離を広く取る
- 通常の倍以上の車間距離が必要。
エンジンブレーキの活用
- 下り坂ではエンジンブレーキを使いフットブレーキの負担を軽減。
駐車時の対策
ワイパーを立てる
- ワイパーが凍りつくのを防ぐ。ワイパーを寝かせたままにしておくと、フロントガラスと接するゴム部分が凍結して張り付き、動かせなくなってしまう時があります。凍ったワイパーを無理やり動かそうとするとワイパーアームが折れたり変形したりします。あと、フロントガラスに積もった雪をはらうときに作業がしづらくもなります。
カバーを使用
- フロントガラスに雪を直接積もらせないためのカバーが便利。冷え込む前(夜になる前)にフロントガラスカバーをかけておくと、カバーをとるだけでフロントガラスに積もった雪がとれるうえフロントガラスの凍結防止にもなります。フロントガラスが凍結しているとすぐに発車させることができないので、忙しい朝にさらなる絶望を呼びます😫
駐車場所にも注意
・豪雪地帯に行くなら特に車を停める場所にも注意が必要です。雪は想像以上に重いのでまとまった量の雪が落ちてくると車が凹んだりする場合があります。
雪が落ちてきそうなところには停めないようにしましょう。雪自体もですが古い屋根の駐車場も雪の重みで崩壊し、それが車の上に落ちてくるケースがあるので気を付けておいてください。
雪道対応のおすすめアイテム
アイテム | おすすめ製品例 | 特徴 |
---|---|---|
スノーブラシ | ボッシュ スノーブラシ | 軽量で車体を傷つけにくい。 |
解氷スプレー | ソフト99 解氷スプレー | 凍結した窓を素早く解消。 |
スタッドレスタイヤ | ブリヂストン BLIZZAK VRX3 | 氷上性能が高い。 |
タイヤチェーン | 非金属チェーン カーメイト | 取付が簡単で静音性が高い。 |
意外な注意点
チェーン装着後は運転する前に靴底を拭く
車にチェーンを装着し終わった後、冷えた体をあたためようと急いで車に乗り込むことでしょう。しかし、靴底に雪がついたまま運転すると足が滑ってペダルを踏み外す危険があるので、運転前に必ず靴の雪は落としてから車に乗り込みましょう😄
「脱出ラダー」もあると助かることが多い
脱出ラダーは雪にタイヤをとられて身動きできなくなったスタック状態からの脱出をサポートするためのグッズ。
ラダーを雪とタイヤの間にかましてゆっくりと発進するとスっと抜け出せます。雪だけじゃなく車のタイヤを地面に捕らわれてしまった時などにも使えるので、常に車に載せておきたいアイテム。
パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を使わない
気温が氷点下になる環境ではパーキングブレーキ(サイドブレーキ)のワイヤーが凍結してパーキングブレーキが解除できなくなる場合があります。
AT車はギアをPレンジ、MT車は1速・下り坂の場合はリバースにギアを入れて駐車しましょう。
サイドブレーキの代わりとして、簡単なものでいいので「タイヤストッパー」を車体の対角線上の前後2箇所に輪留めを置けばバッチリです☆
「ブースターケーブル」持っていないと助けてすらもらえない
車のバッテリーがあがった時に救援車から電気を分けてもらう際に必要となるケーブルです。気温が下がると車のバッテリーはあがりやすくなります。雪道で立ち往生という状況ならなおさら。
通りがかった車がこちらを助けてくれる気があっても、相手方の車にブースターケーブルが載っていないと助けてもらうことが不可になります💦
これは私の体験上ですが、バッテリーあがりを起こした車に遭遇し助けるべく協力したかったのですが、私もバッテリーがあがった車の持ち主もブースターケーブルを持っていなくて結局何もできなかったという経緯があります。
ラダー同様、これも持っているといつ救われるかわからないものなので常に載せておいた方がいいと思います。
燃料は満タンに
積雪地域に行く時はその地域に入る前にガソリンを満タンにしておいた方が無難です。雪による渋滞や立ち往生に巻き込まれたりした場合、車内で暖をとるためにも燃料が必須。
自分が事故を起こしてしまった時、渋滞に巻き込まれた形でも「雪の中で車が動かなくなった」時、一人だと特に不安になり精神的に参ってしまうことがあります。
雪の山でこれが起こると「無事家に帰れるのだろうか」と本気で考えます💦
燃料を満タンにしておく対策も含め、雪対策グッズは持っているだけでそういった精神的な不安を軽減してくれる恩恵が大きいです。使うほどの事態が起きなかったとしても「積み込んでいる(準備している)」ことの安心感があります😄
「こんな状況でガソリンがなくなったら?」「こんなノーマル装備ばっかりで大丈夫かな?」という不安がないだけでも全然違った精神状態で対処できるのでできる限り対策はしておきましょう☆
安全な冬のドライブをお楽しみください!